いしだ壱成のキャリアを語る上で欠かせないのが、父親・石田純一との複雑な血縁関係と生い立ちです。
いしだ壱成は、石田純一が学生結婚した最初の妻(作家・翻訳家の星川まり氏)との間に生まれました。しかし、両親は彼が幼い頃に離婚。母親とともに屋久島やアメリカ、オレゴン州などでヒッピー的なコミューン生活を送り、自然に囲まれた特殊な環境で育ちました。
彼が16歳の時、偶然訪れたコンサート会場で石田純一の姉(伯母)に見初められたことをきっかけに、生き別れ同然だった父親の存在を知ることになります。1991年、テレビ番組の企画で父子が電撃的に対面した様子が放映されると、世間は騒然となりました。
トレンディドラマのトップスターだった石田純一の「隠し子」として突如芸能界へ放り込まれた彼は、当初こそ「二世タレント」のレッテルを貼られたものの、自らの才能と個性だけで瞬く間に父親以上のカルチャーアイコンへと登り詰めました。しかし、急激な環境変化とプライベートを晒され続けるメディアの過熱報道は、若き日の彼の精神に小さくない歪みをもたらすことになります。