三田のガウディ蟻鱒鳶ルの現在|立ち退き危機から曳家移築と完成の真相

三田のガウディ蟻鱒鳶ルの現在|立ち退き危機から曳家移築と完成の真相

三田のガウディ蟻鱒鳶ルの現在|立ち退き危機から曳家移築と完成の真相の要点や背景をコンパクトにまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

Q1:蟻鱒鳶ルは一般の人が内部を見学できますか?場所とアクセス方法は?
A1:蟻鱒鳶ルは岡啓輔氏の私有地であり、現在も建設・仕上げ作業が続く現場であるため、原則として事前の特別な見学イベント等を除き内部の自由見学はできません。外観の見学は公道(聖坂)から自由に行えます。場所は東京都港区三田4丁目。最寄り駅は都営浅草線・三田線の「三田駅」またはJR山手線・京浜東北線の「田町駅」で、慶應義塾大学三田キャンパス方面へ徒歩約8〜10分の聖坂沿いに位置しています。見学の際は近隣住民や通行人の妨げにならないよう十分な配慮が必要です。

Q2:なぜ手作業の手練りコンクリートにこだわり、ミキサー車を使わないのですか?
A2:一般的な生コンクリートは流動性を高めるために水分が多く、ひび割れや経年劣化が起きやすいという弱点があります。岡氏は「200年以上持続する本物のコンクリート」を追求するため、水を極限まで減らした超低スランプの配合を選びました。この固さのコンクリートは機械による圧送が不可能なため、人の手でスコップを使って練り上げ、手作業で型枠に打ち込む必要があったからです。作業のすべてが建築の耐久性と芸術性に直結しています。

Q3:再開発の際に、なぜ強制解体されずに曳家で残すことができたのですか?
A3:岡啓輔氏が頭ごなしの反対運動ではなく、再開発組合や設計者、デベロッパーと対話を重ね、建築基準法上の適法性や建物の文化的価値、工学的意義を論理的に説明し続けたためです。組合側もその情熱と建築の価値を認め、対立ではなく「都市の多様性として共生させる」道を選び、建物をそのままスライド移動させる曳家移築という異例の計画変更が実現しました。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。