どれほど優れた染料であっても、自己流の雑なアプローチでは色ムラや染まりの甘さを招きます。ここではサロンの現場目線から導き出された、エンシェールズカラーバターの使い方詳細まとめとして、誰でも自宅でプロ級の仕上がりを実現するための工程をステップバイステップで解説します。
まず事前準備として、整髪料や皮脂汚れを完全に落とすプレシャンプーが不可欠です。シリコン成分やスタイリング剤が髪表面に残っていると染料の吸着を強く阻害するため、ノンシリコンシャンプーなどでしっかり素髪の状態を作ります。タオルドライを入念に行い、水滴が垂れない「適度な湿り気」を保った状態がセルフ塗布における基本ベースです。
次に、エンシェールズカラーバターで失敗しない染め方の真髄は「塗布量の惜しみない確保」と「ブロッキング」にあります。もったいないからと薄く伸ばすと、ほぼ確実に激しい色ムラが生じます。髪を上下左右の最低4ブロックにブロッキングし、地肌近くから毛先までケーキにクリームを塗るような感覚でたっぷり塗布します。コームを通して均一に馴染ませたら、両手でしっかりと揉み込む「揉み込み乳化」を行ってください。これによりキューティクルのわずかな凹凸にまで染料が密着します。
塗布完了後はラップを頭部全体に巻き、放置時間を20分〜30分確保します。冬場など室温が低い場合は、ドライヤーでラップ越しに3分ほど温風を当てることで定着効率が飛躍的にアップします。流す際は、色水が出なくなるまでぬるま湯(38度程度)ですすぎ、最後に普段お使いのコンディショナー等で軽く表面を整えてフィニッシュです。流し残しがあると翌朝の枕や衣類へ色移りするリスクがあるため、徹底したすすぎと完全なドライを怠らないことが肝要です。