医療機関で処方された抗生剤が効かないと感じる患者は少なくありません。実は、炎症性粉瘤の初期炎症は細菌感染だけでなく、袋が破れて漏れ出た「異物(角質)」に対する生体防御反応(無菌性炎症)であるケースが多いためです。血流のない袋の内部には、内服した抗生剤の成分が到達しにくいという物理的な限界もあります。
激しい痛みを和らげるための当面の対症療法としては、ロキソプロフェンやアセトアミノフェンなどの市販の痛み止め(NSAIDs)を適切に服用することが有効です。また、患部を保冷剤などで軽く冷やすと、局所の血管が収縮して内圧が下がり、一時的に痛みが緩和されます。ただし、これらはあくまで急場しのぎであり、根本的な解決には医療処置が必須です。