大手飲食レビューサイトやSNSの河太郎中洲本店 口コミ評判を数年分にわたって横断分析すると、来店客の感情は大きく「歓喜」と「戸惑い」の2つに二分されています。
高評価の核心にあるのは、運ばれてきた瞬間に誰しもが息をのむ「イカの圧倒的な鮮度」です。身は皿の模様が透けて見えるほど透明で、箸を入れると吸盤が動き、細胞がかすかに発光します。口に運べばコリコリとした弾力のある歯ごたえの奥から、上品で濃厚な甘みが広がります。さらに、刺身を楽しんだ後に厨房へ戻され、塩焼きや天ぷらへと仕立て直される「後造り(あとづくり)」のサクサクとした仕上がりには、「これを食べるために福岡に来た甲斐があった」と多くのレビュアーが惜しみない賛辞を送っています。名物のゴマサバ(1,200円前後)や自家製明太子(700円前後)を添えた地酒との相性も抜群です。
一方で、ネガティブな口コミの多くは味そのものではなく、「店舗の立地環境」に起因しています。中洲本店が位置するのは、博多の情緒ある川沿いというよりは、いわゆる中洲の風俗街・ピンク街のど真ん中です。夕暮れ以降は無料案内所やネオン看板が立ち並び、夜の客引きも出没するため、「家族連れや小さな子供を連れて歩くには気まずかった」「初デートで連れて行かれて少し驚いた」という戸惑いの声が一定数寄せられています。この街の文脈をあらかじめ織り込み、地下鉄櫛田神社前駅側から最短ルートでアクセスするなどの配慮が求められます。