多くの初産多胎プレママが陥りがちなのが、育児雑誌や一般的な出産準備マニュアルに記載されている情報を鵜呑みにしてしまうケースです。ここには経験者だからこそ痛感する「ネット情報の大きな誤解」が存在します。
最大の落とし穴がマタニティウェア選び方です。一般的なマタニティ服は「単胎妊婦の臨月(腹囲90cm程度)」を想定して立体裁断されています。そのため、妊娠初期に「少しゆったりしているから」と単胎用マタニティパンツのM〜Lサイズを購入しても、妊娠中期(24週前後)にはアジャスターを最大に広げても腹部が圧迫され、着用できなくなります。
さらに盲点となるのが、ワンピースの「前裾上がり」問題です。双子妊娠のお腹は前方に鋭く突き出すため、通常の着丈設計のワンピースを着ると、お腹に布地を取られて前裾だけが膝上まで跳ね上がり、背中側だけが長く引きずるという奇妙なシルエットになってしまいます。現場のリアルな知恵として推奨されるのは以下の選択肢です。
一つは、最初から「海外規格のマタニティウェア(多胎対応やプラスサイズ展開があるブランド)」を取り入れること。もう一つは、ウエスト部分を締め付けない伸縮率300%以上の超ストレッチ素材レギンスに、メンズサイズのオーバーシャツや前開きのロングカーディガンを組み合わせるスタイルです。産後も授乳服として流用できる前開き仕様を選ぶことが、無駄な出費を抑える鉄則とされています。
また、日常生活の落とし穴として「市販の妊婦帯(腹帯)による締め付け」が挙げられます。お腹を支えようと過度にホールド力の強い骨盤ベルトやガードルを装着すると、腹圧が子宮下部へ逃げ、かえって子宮頸管に負担をかける危険性があります。助産師の個別指導を受けずに自己判断で強力な補正下着を使用することは避けるべきです。