長年アメリカサッカー界を取材してきた現地ジャーナリストが「以前の代表チームとは別の競技を見ているようだ」と語る通り、現在のサッカーアメリカ代表メンバーの陣容は圧巻の一言に尽きます。かつてMLS(メジャーリーグサッカー)の国内組がベースだった時代から様相は一変し、招集リストの過半数がプレミアリーグ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アンの強豪で主力を務める選手で占められるようになりました。
その筆頭が、チームの絶対的エースであり象徴でもあるクリスティアン・プリシッチです。ACミランでキャリアハイの決定力と戦術眼を磨き上げたプリシッチは、単なるドリブラーから勝負を決するワールドクラスのウインガーへと成熟しました。彼を支える中盤には、ユヴェントスでダイナミズムを発揮するウェストン・マッケニー、ボーンマスで卓越したボール奪取力を証明するタイラー・アダムス、さらにACミランのユニュス・ムサらが並びます。
前線にはASモナコの点取り屋フォラリン・バログンやPSVで量産体制に入るリカルド・ペピ、サイドバックにはフラムでプレミア屈指の推進力を誇るアンソニー・ロビンソンが君臨します。平均年齢25歳前後という若さでありながら、選手個々の欧州チャンピオンズリーグや過酷なリーグ戦での実戦経験値は、過去のアメリカ代表のどの世代をも圧倒的に凌駕しています。