委託販売を実務に落とし込む際、収益性のボトルネックとなるのが委託販売の手数料相場です。手数料率は扱う商材の回転率、粗利益率、店舗側の集客力や管理コストによって劇的に異なります。
ファッション業界におけるアパレル委託販売の条件は、百貨店や商業施設で「消化仕入れ(売上仕入)」と呼ばれる形態が主流です。店頭でレジを通った瞬間に百貨店がメーカーから商品を仕入れ、同時に顧客へ販売したとみなす仕組みで、手数料率は売上の40%〜60%に設定されるケースが目立ちます。さらに光熱費負担金や販売員の派遣要件、セール時の値引き原資の負担比率など、細かな条件が課されるのが通例です。
一方、個人作家が増加するなかで関心を集めるハンドメイド委託販売の始め方では、ボックス型レンタル店舗や雑貨カフェへの委託が一般的です。スペース賃料(月額2,000円〜1万円程度)を支払う固定費型と、売上の20%〜40%を引かれる歩合型、あるいはその双方が組み合わさったハイブリッド型が存在します。
手数料の表面的な数字だけに囚われてはいけません。送料の負担区分、売上金の振込手数料、返送時の荷造り費用など、諸経費の積み上げによって手取りが圧迫される構造をあらかじめ計算に入れておく必要があります。