欧米には古くから、男性が愛する女性のもとへプロポーズに向かう際、道すがらに咲く野バラを12本摘み、花束にして手渡したという伝承があります。受け取った女性は、その愛を受け入れる証として、花束の中からもっとも大切にしたい思いを込めたバラを1本抜き取り、男性の胸元(襟のボタンホール)に挿しました。これが、現在の結婚式で見られる「ブートニア」の起源とされています。
このロマンチックな風習が現代のフラワーカルチャーと融合し、12本のバラの花束には「私の妻になってください」というストレートなプロポーズの花言葉が定着しました。バラは本数によって「1本=私にはあなただけ」「3本=愛しています」「108本=結婚してください」など多様なメッセージを持ちますが、12本のバラが際立って支持される背景には、1ダース(12本)という完結した数字に「人生のすべてをあなたに捧げる」という包括的な誓約が宿っているからです。
華美な演出に頼りすぎず、品格と誠実さを両立させたいと願う贈り手にとって、ダズンローズは心理的にも視覚的にも極めて完成度の高い選択肢となっています。