「住み慣れた我が家で自然に看取りたい」と希望する場合、事前の医療・介護体制の構築が成否を分けます。準備なしに自宅療養を続けると、臨終時のパニックにつながるため、以下の手順で体制を整えます。
在宅看取りを安全に進める基本ステップは次の通りです。
- 在宅療養支援診療所・訪問看護ステーションの確保:24時間365日対応可能な主治医を決定し、終末期医療の方針(DNAR=心肺蘇生不要の指示など)をカルテに共有します。
- 介護環境の整備とケアプラン作成:ケアマネジャーと連携し、介護用ベッドの導入やポータブルトイレの設置、ヘルパーの手配を完了させます。
- 家族内での共通認識の形成:同居家族だけでなく、遠方の親族にも「延命を行わず自然に看取る方針」を事前に合意形成しておきます。
- 息を引き取った際の手順徹底:絶対に119番(救急車)を呼ばず、まずは契約している訪問医に電話をかけます。119番通報を行うと、救急隊は蘇生措置を行わざるを得ず、不自然死扱いとして警察による事情聴取や検視が行われる原因になります。