足の親指の爪が割れ、鮮血が出ている、あるいは神経に触れるような激痛が走っている場合、まずは深呼吸をして患部を安静に保ちます。焦って市販の強い消毒液を原液のまま流し込んだり、浮き上がった爪をハサミで切り取ったりするのは最悪の選択です。まずは以下のステップで冷静に対処してください。
ステップ1:水道水(微温水)による徹底洗浄
床や靴下には無数の雑菌が存在します。まずは傷口に入り込んだホコリや繊維クズを洗い流すため、水道の流水で患部を優しく洗浄します。現代の創傷治癒の臨床現場において、強い殺菌消毒薬は皮膚の再生細胞まで破壊して治癒を遅らせるため推奨されません。洗面器に溜めた水ではなく、蛇口からの流水をそっと患部に当ててください。
ステップ2:清潔なガーゼによる直接圧迫止血
出血がある場合は、清潔な医療用ガーゼを割れた爪の上から当て、親指全体を手のひらや指腹で包み込むようにして5分〜10分間、持続的に圧迫します。途中で血が止まったか何度もめくって確認すると凝固した血小板が剥がれて再出血するため、しっかりと時間を測って圧迫し続けるのがコツです。
ステップ3:浮いた爪を戻し、テープで固定する
割れてパカパカと浮き上がった爪は、天然の「絆創膏」として爪床を保護する役割を果たします。絶対に無理に引きちぎらず、元の位置にそっと戻してください。爪専用補修シートや低刺激の医療用サージカルテープを用い、爪がこれ以上動かないよう軽くテンションをかけながら固定します。靴下に引っかからないよう、外側を滑らかな保護パッドで覆うと安心です。