朝の通勤時間帯、駅のアナウンスで突如として告げられる「上野東京ラインは直通運転を中止し、東京駅および上野駅で折り返し運転を行います」というアナウンス。多くの乗客が最も苛立ちを募らせる瞬間ですが、ここには運行管理上の極めて合理的な計算が存在します。
上野東京ライン 直通中止 理由の核心は、首都圏の運転指令を司る東京総合指令室による「遅延の局所封じ込め」にあります。上野東京ラインは、東京駅〜上野駅間のわずか2本の線路(複線)に過密な列車を次々と流し込む構造です。もし東海道線側で15分の遅延が発生したまま直通運転を継続すれば、東京駅手前で後続列車がつかえ、宇都宮線・高崎線からの進入列車もストップします。結果として東京駅・上野駅のホームが塞がり、最終的には首都圏全域の線路上が列車で埋め尽くされる「グリッドロック(麻痺状態)」に陥ってしまいます。
これを防ぐため、指令員は一定以上の遅延が発生した瞬間に直通運転のスイッチを切り離します。これが上野東京ライン 行先変更 理由です。宇都宮線・高崎線からの列車は「上野行き」へ、東海道線からの列車は「東京行き」や「品川行き」へと即座に変更され、ターミナル駅の折り返し機能を活用してダイヤの自律回復を図るのです。