ネット上の不動産掲示板やSNSでは、「坪」にまつわる不正確な言説が半ば常識のように語り継がれています。その最たるものが「延床面積と土地面積の混同」、そして「容積率と平米換算の勘違い」です。
「40坪の土地を買ったから、40坪の家が建つ」と思い込んでいる初心者買い手は少なくありません。しかし土地には都市計画法に基づく「建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)」と「容積率(敷地面積に対する延床面積の割合)」が厳格に指定されています。例えば建ぺい率50%・容積率100%の地域にある40坪(約132.23平米)の土地であれば、ワンフロアの建築面積は最大20坪(約66.11平米)、2階建てにした延床面積の合計も最大40坪までしか建てられません。
また、賃貸住宅のベランダやバルコニーを「専有面積」の一部として計算できると誤認しているケースも散見されます。バルコニーは法的にはマンション住民全員の「共用部分(専用使用権が付いた共用部)」に分類されるため、専有面積や坪数からは完全に除外されています。チラシの「20坪・3LDK」という数字の中にバルコニーは含まれておらず、あくまで室内空間のみの数字である点も正確に把握しておく必要があります。