「自治体の処理施設なのだから、車に積んで持っていけばすべて引き取ってくれる」という思い込みは、現地で最も痛い目を見る原因です。搬入者が現地で荷降ろしを断られ、そのまま持ち帰りを余儀なくされるケースの多くは、持ち込み不可品目の真相を知らないことに起因しています。
施設関係者の証言によると、特にトラブルが多発しているのが以下の品目です。
- 特定家庭用機器(家電4品目):エアコン、テレビ(液晶・プラズマ・ブラウン管)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機。これらは家電リサイクル法に基づき、指定引取場所への持ち込みや購入店舗での回収が法付けされており、クリーンセンターの炉や破砕機への投入は法令上禁じられています。
- パソコン類・危険物:資源有効利用促進法に基づくパソコン本体やモニター、さらには火災原因の筆頭であるリチウムイオンバッテリー、ガスボンベ、スプレー缶、消火器、廃油、塗料、農薬などは一切持ち込めません。
- 適正処理困難物:タイヤ、自動車・バイクのバッテリー、耐火金庫、ピアノ、スプリング入りマットレス(内部の金属スプリングが完全に解体・分別されていないもの)、コンクリートブロック、瓦礫、土砂など。
- 医療系廃棄物:在宅医療に伴う注射針や感染性のある廃棄物は、作業員の針刺し事故防止のため受入厳禁となっています。
荷台の奥底にこれらの不可品目を隠して搬入しても、プラットホームで作業員による目視検査が行われるため、見つかった段階で即座に作業がストップします。混載していた他のごみまで持ち帰りを命じられる場合があるため、積載段階での完全な選別が不可欠です。