唇がヒリヒリする原因と治し方!口唇ヘルペスや口唇炎の見分け方と対策

唇がヒリヒリする原因と治し方!口唇ヘルペスや口唇炎の見分け方と対策

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数週間、数ヶ月にわたって唇の皮が分厚くめくれ、剥がれると下から赤い生肉のような粘膜が露出してヒリヒリと激痛が走る状態を繰り返しているなら、それは剥脱(はくだつ)性口唇炎の領域に入っている可能性があります。この病態は極めて治癒しにくく、皮膚科領域でも治療に難渋する疾患の一つです。

剥脱性口唇炎治し方において最大の障壁となるのは、皮を気にして自らめくってしまう無意識の自傷癖や、唇を舌で濡らす習慣(舐め回し皮膚炎)です。唾液に含まれるアミラーゼなどの消化酵素は、角層の薄い唇のタンパク質を分解し、水分が蒸発する際に唇本来の水分まで奪い去って過乾燥を引き起こします。めくれかけた皮を無理に引きちぎると基底層まで傷つき、ターンオーバー(通常3〜5日という極めて速い周期)が暴走して未熟な角化不全細胞ばかりが作られる悪循環に陥るのです。

剥脱性口唇炎の改善には、物理的な「絶対安静」が求められます。皮が浮き上がってきても絶対にハサミや手でちぎらず、ワセリンを厚めに塗布してラップで数分パックし、自然に脱落するのを待つ姿勢が欠かせません。医療機関では、炎症を抑えるプロトピック軟膏(タクロリムス水和物)やマイルドなステロイド外用薬を医師の厳密な管理下で段階的に使用し、暴走した表皮細胞のターンオーバーを正常化させるアプローチが採られます。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。