宇部興産専用道路の最大の主役といえば、前後に2台のホッパートレーラーを連結させた巨大車両「ダブルストレーラー」です。公道における一般的な大型トラックやセミトレーラーとは根本的に設計思想が異なります。
日本の道路運送車両法および車両制限令では、公道を走行できる車両の総重量は原則として最大25トン程度(特車申請時でも最大40トン台程度)、全長も連結時で18m〜25m(ダブル連結トラック特例)に厳しく制限されています。しかし、この道路は私道と道路交通法 適用除外の経緯を持つ完全な構内道路であるため、公道の保安基準に縛られる必要がありません。その圧倒的なスペックの差異を以下の客観データ比較で検証します。
このダブルストレーラー 仕組みと規格の要は、前方の牽引ヘッド(トラクター)にドローバーを介してドーリー(中継台車)と後部トレーラーを連結するマルチピボット機構にあります。伊佐工場で上部ホッパーから石灰石やクリンカーを瞬時に流し込み、宇部港に到着すると車両を停車させたまま底部ゲートを開いて地下ピットへ一気に鉱石を排出する「ボトムダンプ方式」を採用。積み込みから荷下ろしまで、無駄な時間を1秒たりとも生じさせない極限の産業ロジスティクスが完成されています。