ライブの満足度を左右するもう一つの決定打が、会場の音響と見えやすさのバランス、そして終演後の帰宅ストレスです。
神戸ワールド記念ホールは、ドーム形状の天井と楕円形のアリーナ構造を持っています。この形状は中央部への音の集束を生み出しやすい反面、PA(音響エンジニアリング)のチューニング難易度が高いとされてきました。しかし、近年のデジタル音響補正技術の進化により、アリーナ席・スタンド席を問わずクリアな音像定位が実現されています。ただし、すり鉢状の壁面に近いスタンド最上段では低音の反響(ブーミング)を若干拾いやすいため、音の純度を最重視する場合はスタンド中央中段付近が音響的にもベストポジションとなります。
また、遠征組にとって生命線となるのがポートアイランド市民広場駅アクセスです。三宮駅から神戸新交通ポートライナーに乗車し、「市民広場駅」で下車すれば徒歩約3分という至近距離に位置しています。ただし、最大のボトルネックは終演後の帰路です。8,000人規模が一斉に市民広場駅へ押し寄せるため、駅構内への入場規制が敷かれ、ホームにたどり着くまでに30分〜1時間以上の待機列が発生することが日常茶飯事です。
混雑をスマートに回避するプロの知恵として、終演後は市民広場駅で待つのではなく、1駅手前の「みなとじま駅」方向へ徒歩(約10〜12分)で北上して乗車するか、終電時間に余裕がない場合は三宮駅までタクシー相乗りを利用するのが確実なリスク管理です。