臨床現場の医師らへの取材や、大手健康相談プラットフォームに寄せられる生の声を分析すると、「眉毛周辺の痛みを甘く見ていた」ことで治療期間が長期化した事例が後を絶ちません。特に危険なのは、自己判断によるマッサージの継続です。
都内の耳鼻咽喉科専門クリニック院長は、取材に対し次のような実態を明かしています。「目の使いすぎだと思い込み、市販のホットアイマスクや強押しマッサージを数週間続けた結果、痛みに耐えかねて来院された患者さんの副鼻腔をCT撮影したところ、前頭洞に膿が完全に充満し、骨壁が菲薄化していた事例があります。温めたことで血流が増加し、かえって炎症性の内圧を高めて痛みを激化させていたのです」。
実際に、SNSや知恵袋などのコミュニティ上でも「眉毛の奥をグリグリ押していたら、翌朝顔の半分が腫れ上がった」「押すと痛いしこりをニキビだと思って潰そうとしたら、粉瘤が破裂して激痛で救急外来に駆け込んだ」という痛切な体験談が散見されます。皮膚の表面を押したときの痛みなのか、骨の内側から突き上げてくる痛みなのかを区別せずに力任せのセルフケアを行う行為は、極めてリスキーな行動パターンです。