きび砂糖とてんさい糖はどっちが良い?成分とGi値の真相を徹底比較

きび砂糖とてんさい糖はどっちが良い?成分とGi値の真相を徹底比較

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育児世代の保護者が最も神経をとがらせるのが、「乳幼児にきび砂糖やてんさい糖を与えても安全なのか」という問題だ。インターネット上の知恵袋やコミュニティ掲示板では時折、「茶色い砂糖にはボツリヌス菌が混入している危険性があるのではないか」という不安の声が散見される。

事実関係を検証すると、これは「ハチミツ」や加熱殺菌されていない一部の生黒糖のリスクと混同された完全な誤解である。1歳未満の乳児にハチミツを与えてはならない理由は、土壌細菌であるボツリヌス菌の芽胞(熱に強い殻)が混入している可能性があり、腸内細菌が未発達な乳児の体内で毒素を出して「乳児ボツリヌス症」を発症させる危険があるためだ。

しかし、一般的な家庭用調味料として流通している「きび砂糖」や「てんさい糖」は、製造工程において長時間の高温煮沸・ろ過・減圧濃縮・遠心分離などの厳格な加熱処理が施されている。メーカー各社の品質保証部門による検査でも、ボツリヌス菌芽胞の残存リスクは否定されており、離乳食初期〜中期以降の調理に少量使用すること自体に毒性学的な危険はない。

ただし、小児科医や管理栄養士が離乳食において砂糖全般の使用を極力控えるよう推奨する理由は、菌のリスクではなく「乳幼児の内臓負担」と「味覚の偏り(強烈な甘味嗜好の形成防止)」にある。赤ちゃんの未熟な腎臓や消化管に糖分処理の負荷をかけないこと、そして素材本来の薄味に慣れさせることが本来の目的だ。どうしても風味付けや照り出しで離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)以降に砂糖を使う場合は、ミネラルやクセの少ないてんさい糖をごく少量から試すのが現場のセオリーとなっている。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。