では、2026年現在もコミケ雲は頻繁に発生しているのでしょうか。現場の環境を取材すると、「かつてのような濃いコミケ雲を見ることは極めて稀になった」というのが実情です。その背景には、会場側と運営側の徹底した環境改善対策があります。
東京ビッグサイトでは、施設の大規模改修や設備更新に伴い、空調システムの制御能力が大幅に向上しました。単に冷やすだけでなく、強力な除湿運転と効率的な気流サーキュレーションを組み合わせることで、局所的な湿度の滞留を排除する設計が導入されています。
さらにコミックマーケット準備会側も、入場チケット制の定着による館内密度の緻密なコントロールや、換気効率を最優先したシャッター開閉ルールの最適化を実施。人の密度と熱気の急上昇を未然に防ぐ運営が確立されました。こうした複合的なエアコン・換気対策の結果、現在の東京ビッグサイト内はかつてに比べて大幅に快適性が向上し、コミケ雲の発生は高度に抑制されています。