こうしたスタイリングブームは、プロダクト市場にも大きな変化をもたらしている。大手化粧品メーカーの資生堂をはじめとする美容・ヘアケア産業の各社は、熱器具のダメージから髪を保護しながら、束感とツヤを長時間キープできる高機能オイルやバームを相次いで開発。アイロンの熱に反応して髪の補修成分が定着するテクノロジーなど、テクノロジーの進化が日常のセットをより容易にしている。
市場調査を見ても、スタイリング剤に求められる要素は「固める」から「光を反射させてしなやかに見せる」へと完全にシフトした。ヘアケアとスタイリングの境界線が消えつつある今、毎日の手入れそのものがファッションの一部として楽しまれている。