本作の歌詞において際立つのは、割り切れない人間の感情をそのまま肯定する言葉選びです。「泣き声」に対して「おやすみ」と語りかけるフレーズには、悲しみを無理に消し去るのではなく、一度静かに眠らせて受け止めようとする微かな優しさが滲みます。
また、「さよなら」という決定的な別れの言葉を投げかけながらも、根底には相手に対する強烈な執着と感謝が渦巻いています。愛しているからこそ離れなければならない、あるいは離れてしまったからこそ美しく響く歌声。尾崎世界観独特の倒錯したロマンティシズムが、サビの爆発的なメロディに乗せてストレートに突き刺さります。