回向文の正しい回向文 読み方は「えこうもん」です。サンスクリット語の「パリナーマナ(pariṇāmanā=転換・振り向ける)」に由来し、仏道修行や善行によって得られた清らかな力(功徳)の行き先を転換することを意味します。
一般に回向文 意味を「亡くなった方の成仏だけを祈る呪文」と捉えがちですが、本来の仏教教理における位置づけはより広大です。仏教では、読経や善行によって生まれた功徳を自分一人で独占することを戒めます。仏壇の前でお経を唱えた後、その功徳を亡き家族や先祖代々の諸霊はもちろん、宇宙に存在するすべての生命(一切衆生)へと分け与え、全員が苦しみを離れて悟りを開くことを誓う儀式こそが回向なのです。
寺院関係者への取材によると、日々の仏壇 供養 お経 回向において回向文を省略してしまう参拝者が一定数見られます。しかし、回向文はお経の功徳を相手に届けるための「宛名書きと発送手続き」に相当する極めて重要なパートであり、これを唱えることで初めて一連の読経供養が成就します。