次女の堺小春は、幼少期から卓越した演技の才能を示していました。2004年、当時10歳(小学5年生)のときに、難関として知られるミュージカル『アニー』のオーディションを見事突破し、主演・アニー役を射止めました。当時は母方の姓である「栗原小春」名義で出演しており、審査員や観客の多くは堺正章の娘であることを知らぬまま、その圧倒的な歌唱力と演技力に賛辞を送っていました。
その後、学業に専念するために芸能活動を休止。大学進学を経て舞台への情熱が再燃した彼女は、2018年に芸能事務所へ所属し女優活動を本格再開させます。この復帰の際、彼女は自ら「堺小春」という芸名を選択しました。二世タレントであることを隠すのではなく、「偉大な父の名前を背負い、逃げずに表現者として生きる」という並々ならぬ決意の表れでした。
復帰後の出演実績は目覚ましく、以下のような話題作で着実にキャリアを積み重ねています。
- 舞台『金閣寺』:三島由紀夫の名作舞台化において重要な役どころを熱演。
- 映画『心が叫びたがってるんだ。』:繊細な高校生役を自然体で好演。
- ドラマ『プロミス・シンデレラ』(TBS系):旅館の仲居役としてレギュラー出演し、コミカルかつ温かみのある演技で茶の間の知名度を獲得。
- 『科捜研の女』『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系):本格ミステリードラマのキーパーソンとしてゲスト出演。
- 大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK):昭和の熱気を伝える場面で存在感を発揮。
派手な主役争いではなく、作品の屋台骨を支えるバイプレーヤーとしてのポジションを着実に確立している点が、制作関係者からも高く評価されています。