パスワードを失念し、業務が完全にストップしている事態を回避するための決定打を紹介しよう。最新のMicrosoft 365環境で広く使われる拡張子「.xlsx」のファイルは、本質的に複数のデータファイルが圧縮されたパッケージ構造となっている。
手順はいたってシンプルだ。対象ファイルの拡張子を「.xlsx」から「.zip」へ変更する。解凍フォルダを開き、内部の「xl」フォルダから「worksheets」へと進む。そこに存在する「sheet1.xml」などのファイルをテキストエディタで開き、構造記述言語であるXML (Extensible Markup Language) のソースコードを直接操作する。
コード内を検索し、「sheetProtection」から始まるタグを探し出す。この記述行を丸ごと削除して上書き保存し、再び拡張子を「.xlsx」に戻す。これだけで、パスワードを入力することなくワークシート保護は瞬時に解除される。複雑な計算式やセルのレイアウトを完全に保持したまま復元できるため、一刻を争う現場における最強の解法と言える。