給料体系の根幹をなしているのが「防衛省職員給与法」という法律だ。一般企業の給与規定にあたるこの法律により、階級ごとに上限となる号俸や昇給のルールが緻密に定められている。毎年1回行われる定期昇給では、勤務成績の評価(S、A、B、Cなど)に応じて号俸が加算され、基本給が上昇していく仕組みだ。
ただし、一定の号俸に達すると階級が上がらない限り昇給が頭打ちになる「天井」が存在する。そのため、自衛官にとって階級の昇進試験や勤務評価は年収を左右する生命線となる。昇格した瞬間、新たな階級の俸給表へスライドし、初任号俸が再設定されるため、一気に給与水準が跳ね上がる。現場では「昇任試験の合格こそが最大のベースアップ」と言われる所以がここにある。