楽しんごが全国的なブームを巻き起こしたのは2011年前後のことでした。ピンクの衣装に身を包み、可愛らしい笑顔で「ラブ注入」とポーズを決める姿は、テレビ番組で見ない日がないほどの爆発的な人気を獲得。『R-1ぐらんぷり2011』で決勝に進出するなど、お笑い芸人としての地位を瞬く間に確立しました。
しかし、メディア露出が増えるにつれて、そのキャラクター設定の裏側にある「粗暴さ」や「気性の荒さ」が徐々に垣間見えるようになります。学生時代に壮絶ないじめを経験した反動から格闘技を習得し、ヤンキー文化に身を投じていたという経歴が明るみに出ると、世間が抱いていた「か弱いオネエ」というパブリックイメージは音を立てて崩れ始めました。
テレビ番組のドッキリ企画で見せた鋭い眼光やドスの効いた声など、ふとした瞬間に表出する素の表情に視聴者は驚愕。「テレビ用のキャラと本性の落差が不気味で怖い」という印象が、この時期から急速に広まっていきました。