『紙兎ロペ』を語る上で欠かせない転換点が、2013年春に起きた主要キャラクターの声優交代劇です。作品の誕生から映画化初期にかけて、ロペやアキラ先輩をはじめとするほぼすべてのキャラクターの声・監督・脚本を担当していたのは、原作者である内山勇士氏でした。
独特の間(ま)やリアルな相槌、絶妙なイントネーションは内山氏の卓越したセンスによるものでしたが、テレビシリーズの全国放送が本格化する中で制作権利や契約関係を巡る体制変更が発生。内山氏がプロジェクトを離脱することになりました。突然の降板劇は当時、ファンの間でも大きな波紋を呼びました。
降板後は、制作会社ROBOTのスタッフ陣がキャラクターボイスを引き継ぎました。当初は「初期の独特なテンポ感が恋しい」といった声も上がったものの、新体制のスタッフがオリジナルの雰囲気を丁寧に研究・継承したことで、日常のショートコントとしてのクオリティを維持。現在では違和感なくお茶の間に受け入れられています。