現代のポップカルチャーにおいて、サミュエル・L・ジャクソンの存在を最も象徴しているのが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のニック・フューリー役です。国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の長官として、アイアンマンやキャプテン・アメリカらを結集し「アベンジャーズ計画」を立ち上げた立役者です。
このキャスティングには驚くべき運命の巡り合わせがありました。2000年代初頭に出版されたマーベルコミック『アルティメッツ』において、作画担当者がサミュエルの容姿を勝手にモデルにしてニック・フューリーを描き直していたのです。これを知ったサミュエル側が「将来もし映画化される際は自分を起用すること」を条件に出版を許可。その約束通り、2008年の『アイアンマン』ラストシーンへのサプライズ登場から始まり、10年以上にわたってMCUの屋台骨を支え続ける伝説的な役柄となりました。