今回、編集部が取材した関係者たちの証言から、知られざる公務の舞台裏が浮かび上がってきた。ある福祉施設の職員は「ご訪問の際、分刻みのスケジュールであっても、車いすの利用者の方々と目線を合わせるために躊躇なく膝をつき、時間を忘れて話に耳を傾けられていた」と明かす。演出されたパフォーマンスではなく、身体にしみついた自然な立ち振る舞いだからこそ、人々の心を強く打つのだ。
また、海外からの要人を招いたレセプションの舞台裏でも、通訳を介さず直接英語でコミュニケーションを図られ、場をやわらかい雰囲気で包み込まれたという。形式にとらわれない気さくなアプローチが、国際的な信頼関係の構築にも一役買っている。