一方で、過剰なブームがもたらす弊害も表面化している。限定御朱印の転売や、授与所での不躾な態度、参拝もせずに朱印だけを求める本末転倒な行動が後を絶たない。これに対し、神社本庁や全日本仏教会といった宗教団体は、参拝者に改めて適切なマナーと誠実な姿勢を求めている。
現在改めて徹底されているのは、「まず手を合わせ、感謝を伝えること」という基本原則だ。御朱印は買い物ではなく、拝礼の「結果」として頂戴するもの。静寂の中で手水を使い、一礼して境内に入る。その一連の動作こそが、混乱した現代人の「心を調律する」大切なステップとなる。