業界内部の幹部や関係者への独占取材によって見えてきたのは、かつての「登録者数偏重」から「熱量とコンプライアンスの重視」への劇的なシフトだ。スカウトやオーディションにおいて事務所が最重要視するのは、単なるフォロワーの数ではない。ファンコミュニティのエンゲージメント率の高さ、そして炎上リスクを回避できる社会的なモラルである。
さらに、事務所が提供するリソースの質も変化している。単なる動画の編集代行やスケジュール管理にとどまらず、法的なトラブル解決体制、知的財産(IP)の権利管理、さらにはメンタルケアの専門窓口まで完備されているかどうかが、トップクリエイターにとっての「選定基準」となっているのだ。事務所選びの成否が、そのまま活動の持続可能性を決定づけると言っても過言ではない。