「打ったあとに腕が腫れて熱が出たから、もう二度と打ちたくない」という声は、知恵袋やSNSなどのコミュニティで頻繁に目にするリアルな意見です。発熱外来や一般内科の臨床現場においても、副反応に対する不安から接種を躊躇する相談が後を絶ちません。
しかし、こうした生体反応の多くは、免疫システムがワクチンに対して正常に応答している証左でもあります。インフルエンザ予防接種副作用と対処法を正しく整理しておけば、過度な恐怖心を抱く必要はありません。
接種部位の赤み、腫れ、硬結、疼痛といった局所反応は、受ける人のおよそ10〜20%に現れます。また、微熱、倦怠感、頭痛などの全身反応も5〜10%程度に認められますが、これらは通常2〜3日以内に自然と治まります。腫れが気になる場合は清潔な冷タオルで冷やし、発熱やつらい頭痛がある場合は、我慢せずにアセトアミノフェンなどの刺激の少ない解熱鎮痛薬を適切に服用することで十分にコントロールが可能です。
血圧低下や呼吸困難を伴うアナフィラキシーショックのような重篤な副反応は、数十万回に1件程度と極めて稀です。接種後15〜30分程度は医療機関の待合室や近辺で様子を見るという基本ルールさえ順守すれば、万が一の事態にも現場の医師が即座に対処できる体制が整っています。