美容医療に慣れ親しむにつれ、「このまま一生打ち続けても体に害はないのか?」という懸念を抱く受診者が増えています。結論として、ボトックス 打ち続けると どうなるかという問いに対しては、適切な間隔と用量を守っていれば、不可逆的な全身障害を引き起こすリスクは極めて低いと医学的に証明されています。
表情ジワに関しては、シワが皮膚深くに刻まれる前に筋肉の過剰な収縮をブロックし続けることで、将来的な「真皮性沈着ジワ」を予防するアンチエイジング効果が得られます。エラやふくらはぎなどの骨格筋に対しては、筋繊維の「廃用性萎縮」が生じ、継続するうちに筋肉そのものが小さくなって元に戻りにくくなるという嬉しい持続性が生まれます。
しかし、過剰な頻度と量での施術には以下の2大リスクが伴います。
第一のリスクは中和抗体の産生(耐性の獲得)です。3ヶ月未満の短いスパンで高用量のボトックスを体内に注入し続けると、免疫機能がボツリヌスタンパクを異物と認識して抗体を作ってしまいます。一度抗体ができると、その後いくらボトックスを注射しても薬効が著しく低下または消失してしまいます。特に一度に大量の単位数を必要とする肩やふくらはぎ、脇の治療を繰り返す際は、投与間隔を最低3〜4ヶ月以上空ける厳格なコントロールが求められます。
第二のリスクは皮膚の余りによる「たるみ」の発生です。特に40代以降で皮膚の弾力が低下している人がエラボトックスを過剰に打った場合、中身の筋肉が急激にしぼむことで、外側の皮膚が追いつかずにたるみ、ほうれい線やマリオネットラインが深くなる現象が起こり得ます。筋肉を縮小させる治療には、常に皮膚のハリとのバランス計算が欠かせません。