ネット上の掲示板や知恵袋などで散見される誤解の一つに、「掖済会病院(えきさいかい)は船乗り専門の病院だから一般人は受診しにくいのでは?」というものがあります。歴史的な起源は明治時代に設立された船員向けの医療・救済組織(日本掖済会)にありますが、現在は公益社団法人として地域社会に完全開放されており、一般の市民が何ら制約なく高度な医療を受けられる総合病院です。
もう一つの盲点は、「夜間に救急外来へ行けばすぐに精密検査をしてもらえる」という思い込みです。救急外来はあくまで夜間・休日の緊急処置を行う場であり、日中の外来で行うような詳細な検査や投薬(長期処方)は行われません。救急担当医が当面の安全を確保した上で、後日改めて通常外来を受診するよう指示されるケースが一般的です。この医療システムの本質を理解していないと、「せっかく救急に行ったのに薬を数日分しかくれなかった」といった不満につながってしまいます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
名古屋掖済会病院の高度な医療リソースを最大限に活用し、受診での後悔を防ぐための判断基準をまとめました。
【名古屋掖済会病院への受診が強く推奨される方】
- かかりつけ医から精密検査や緊急手術が必要と判断され、紹介状を持っている方
- 激しい胸痛、突然の麻痺、大量出血、重度の外傷など、一刻を争う救急疾患が疑われる方
- 高度な専門医療機器(MRI、CT、血管造影など)を用いた高度急性期治療を必要としている方
- ハイリスク妊娠や緊急対応が想定される出産環境を求めている方
【近隣クリニックや初期急病センターの利用を優先すべき方】
- 「数日前からの微熱」「軽い喉の痛みや鼻水」など、軽微な症状で紹介状を持たない方(選定療養費7,700円が発生します)
- 待ち時間なくスピーディに診察を受け、長期分の定期処方薬を受け取りたい方
- 慢性の安定した疾患(高血圧・高脂血症など)の日常的な健康管理を希望する方