シリンダーを使用した直後、多くの利用者が「目に見えて太くなった」「長さが増した」と実感します。この現象の背景にあるのは、海綿体および皮下組織の「強制的な血流充満」と「組織間液の貯留(軽度の浮腫)」です。
シリンダー内を陰圧にすると、大気圧とシリンダー内部の圧力差によって、陰茎内の血管へ一気に血液が引き込まれます。さらに、陰圧によって皮膚組織の細胞外液が引っ張られ、一時的に組織全体が水分を含んで膨張します。これが、使用直後にサイズアップしたように見える物理的なメカニズムです。
しかし、この膨張状態は血液や体液の偏りによって生じているため、圧迫を解除して数十分から数時間が経過し、血流や体液循環が正常に戻ると元のサイズへと収束します。筋力トレーニングのように筋繊維が破壊・超回復して太くなる構造とは異なり、海綿体組織そのものの容積が不可逆的に増大するわけではないという点を正しく理解しておく必要があります。