深夜枠の『笑う犬の生活-YARANEVA!!-』からゴールデン帯の『笑う犬の冒険-SILLY GO LUCKY!-』へと進出する変革期、番組演出陣と演者たちは「視聴者の記憶に一生刻まれる強烈な看板コント」を模索していました。そのブレイクスルーとして結実したのが、ネプチューン原田泰造の代表作となるセンターマンです。
制作関係者の証言や当時のインタビュー記録によると、センターマンのビジュアルにおける元ネタの着想源の一つは特撮ヒーロー『人造人間キカイダー』の左右非対称デザインにありました。右半身がほぼ露出した鍛え抜かれた肉体、左半身が鮮やかなタイツという奇抜なコスチュームは、原田泰造の類稀なプロポーションと野性味あふれるエネルギーを最大限に活かすために設計されたものです。
日常のささいな揉め事や不条理な偏りが生じた現場に突如として現れ、「世の中、五分と五分じゃなきゃいけねぇ!」と叫びながら無理やり事態を半々に等分していくプロットは、原田泰造の憑依的な演技力によって単なるナンセンスを超えた爆発的な推進力を獲得しました。肉体美とナンセンスの融合という、当時のフジテレビお笑い黄金期を象徴する革新的な試みだったのです。