生徒会役員や体育大会実行委員会の現場検証取材によると、スローガン選定で最も頻発するトラブルは「凝りすぎて誰も覚えられない」「横断幕のデザイン担当者が困惑する文字数の多さ」です。
某公立中学校で生徒会長を務めた関係者は、当時の反省点として次のように振り返ります。「全校アンケートで最も票を集めた長文の英語フレーズを採用したものの、開会式で全校生徒が唱和する際に言葉が詰まり、会場の空気が冷めてしまった経験があります。翌年は『熱気球』という短いキーワードと簡潔な日本語サブタイトルに変更したところ、応援合戦での声量が3倍に増えました」。
また、現場の教員からは「サブタイトルを含めて20文字以内に収めることが、横断幕の視認性と生徒への浸透率を両立させる境界線である」という指摘が寄せられています。どれほど立派な意味を持っていても、グラウンドの端から読めない文字や、メガホン越しに叫びにくい音の並びは、当日の一体感を削ぐ要因になりかねません。