編集部がブリーダー施設や都内の動物病院、ドッグカフェでの取材を進めると、カタログスペックだけでは分からない生々しい飼育実態が浮き彫りになってきました。カニンヘンダックス飼いやすさと評判に関する、リアルな証言を検証します。
都内の動物病院に勤務するベテラン愛玩動物看護師は、次のように現場の所感を語ります。
「カニンヘンは本当に小さくて愛らしく、マンション住まいの方には抱っこ移動も含めて非常に扱いやすいサイズです。しかし、体が小さいぶん顎の骨も細く、若齢期からの歯石沈着による重度歯周病や、ソファからの着地失敗による橈骨(前足の骨)骨折で運ばれてくる割合がミニチュアよりも顕著に高い印象があります。『小さい=手がかからない』と誤認してしまうと、医療費の面で苦労される飼い主様もいらっしゃいます」
また、カニンヘンとミニチュアを多頭飼いしているオーナーの手記やインタビューからは、運動面と警戒心の違いが語られています。
「ミニチュアの先住犬はおっとりしていて来客にも尻尾を振っていましたが、後から迎えたカニンヘンはチャイム音に対する警戒吠えが鋭く、身体のバネが凄まじい。散歩でも小型ながら小型犬数頭分のスピードで走ろうとするため、適切な発散としつけのメリハリが欠かせないと痛感しています」(40代・愛犬家手記より)
さらに忘れてはならないのが、ミニチュアダックス平均寿命と病気における共通のリスクです。両犬種ともに平均寿命は13〜16歳と小型犬の中でも長寿の部類に入りますが、遺伝的に最も警戒すべきは「椎間板ヘルニア」です。日本におけるダックスフンドのヘルニア発症率は他犬種の約10倍とも言われ、胴長短足特有の背骨への負荷、フローリングでのスリップ、肥満の放置が致命的な麻痺を引き起こします。