渡米当初、日本のメディアやSNSでは「英語も話せないのに無謀だ」「すぐに帰国するのではないか」といった懐疑的な見方が大半を占めていました。しかし、ロサンゼルスに移住してからの綾部は、そうした外野のノイズを完全に払拭するタフさを見せつけています。
現地の日本人コミュニティやカルチャーシーンにおいて、彼の存在感は独特です。気取らない人柄と芸人仕込みのコミュニケーション能力により、語学のハンディキャップを恐れずに現地のアメリカ人やクリエイターたちと交流を持つ姿が伝えられています。
そうした生活の変化において、奥さんの存在が果たした役割は計り知れません。異国暮らし特有の孤独感や文化摩擦によるストレスを、家庭という最も安心できる空間で共有できる相手がいることは、精神衛生上きわめて大きな支えとなります。
また、コンビの相方である又吉直樹との関係性も、結婚を経てより深みを増しています。YouTubeでの結婚発表前、綾部は又吉に直接電話で入籍の意志を報告しました。芥川賞作家として日本で確固たる地位を築く又吉と、アメリカの青空の下で泥臭く生きる綾部。一見対極に見える二人ですが、互いの生き方を一切否定せず、尊重し続ける姿勢は、従来の「コンビ芸人」の枠組みを大きく超えた新しいパートナーシップの形を提示しています。