ドラマのベースとなったのは、鬼才・水城せとなが『月刊flowers』で連載した同名少女コミックです。人間のドロドロとしたエゴや欺瞞を美麗なタッチで容赦なく暴く原作の世界観を、ドラマ版は見事なバランス感覚でエンターテインメントに落とし込みました。
ドラマの最終回(結末)では、夫との関係に悩み爽太の元へ身を寄せていたサエコさんが、妊娠を機に家庭へ戻る決断を下します。爽太は失恋を受け入れ、サエコさんというミューズを失ったことで一度はショコラが作れなくなるものの、最後は自らの足で新たなショコラティエとしての道を歩み出す結末を迎えました。
原作漫画はドラマ放送終了後に完結を迎えており、より深く登場人物たちの内面と人生の選択が描き切られています。しかし、ドラマ版の「失恋こそが人を成長させ、人生を美しくする」という爽やかな幕引きも、多くの視聴者に深い余韻を残しました。