ネット上の簡易的なレポート解説記事では「ダッシュは一切使ってはいけない」と極論化されていることがありますが、これには明確な例外規定が存在します。ルールを正しく理解していれば、以下の2つのケースでは堂々とダッシュを使用することができます。
1. 先行研究や原典からの「直接引用」におけるダッシュ
他者の著作物や論文から文章を引用符(「」)でそのまま引く場合、「原文の忠実な再現」が最優先されます。引用元のテキストにダッシュが含まれている場合は、書き手の判断で括弧に変えたり削除したりしてはいけません。原文の表記のまま記載することが、学術倫理上の厳格なルールです。
2. 論文・レポートの「副題(サブタイトル)」の区切り
レポートの表紙やタイトル部分において、主題と副題を分ける記号として2倍ダッシュを用いることは正式な作法として広く認められています。
(例)『日本の再生可能エネルギー政策の変遷――2010年代以降の固定価格買取制度を中心に』
ただし、現代の学術フォーマットでは、ダッシュの代わりに「コロン(:)」を用いて表記するスタイル(例:『日本の再生可能エネルギー政策の変遷:2010年代以降の……』)も主流になりつつあります。所属する学部や学会の執筆要領(スタイルガイド)に指定がある場合は、そちらを最優先してください。