音楽理論の観点からも、『蜜月アンドゥトロワ』の完成度は極めて高い評価を受けています。
テンポはBPM115前後に設定されており、シャッフルビート特有のハネ感を心地よく体感できる絶妙な速度です。早すぎず遅すぎないテンポが、男女がフロアでステップを踏むリアルな身体感覚を演出しています。
コード進行には、メジャーセブンス(M7)やナインス(9th)、ディミニッシュ(dim)、ハーフディミニッシュ(m7-5)といったジャズ・ボサノヴァ特有のテンションコードが緻密に配置されています。トニックへ素直に着地せず、曖昧でお洒落な浮遊感を残す和声構造が、歌詞の「不確かな関係性」と見事なシンクロを見せています。
ボーカルの音域はmid2A(低音部)からhihiA(高音のフェイク・裏声部)近くまで及んでおり、女性ボーカルにとっても表現力の幅が試されるレンジの広さを誇ります。