フランスの教育システムにおいて、高校卒業資格である「バカロレア(Baccalauréat)」の取得は非常にハードルが高く、論述力や批判的思考が厳しく問われます。十斗さんはこの難関をクリアし、欧州の高等教育機関へ進学を果たしました。
進路に関する具体的な専攻学部や大学名について、辻仁成さんはプライバシー保護のため明言を避けていますが、文系・芸術・デジタル分野など多角的な知見を深める道を選んだとされています。フランスの大学生は日本以上に自己責任と自主学習が求められ、十斗さんも自炊やアルバイトを経験しながら勉学に励んできました。
辻さんのエッセイに登場する息子の描写からは、流行に流されず自分の哲学を持った人物像が浮かび上がります。音楽や映画に対する独自の審美眼を持ち、時には父親の創作物に対して的確で辛口なフィードバックを送るなど、知的な刺激を与え合う対等なパートナーシップが形成されています。