ECモールを中心に数千円台で氾濫している「大容量」「PSEマーク付き」を謳う非純正バッテリーですが、ここには見過ごせない構造的リスクが潜んでいます。報道各社の取材データおよび独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の発表によると、コードレス掃除機用非純正リチウムイオンバッテリーによる火災事故は近年多数報告されており、その多くが充電中の発煙・異常発火によるものです。
ダイソン 互換バッテリー 危険性の本質は、安全制御基板(BMS:バッテリーマネジメントシステム)の簡略化にあります。ダイソン純正バッテリーは、内部の各セルにかかる電圧を1ミリボルト単位で監視し、1つでも温度異常や電圧不均衡が生じると即座に通電を恒久遮断する多重保護回路を備えています。しかし、一部の廉価な互換バッテリーではこの保護回路が粗雑に作られており、セルが過充電状態に陥っても電流を止められず、熱暴走から発火に至る事例が後を絶ちません。
さらに見落とされがちな盲点として、互換バッテリーを一度でも装着・通電させた本体は、以降のダイソン公式サポートおよび定額修理の対象外(受付拒否)となる規約が存在します。数千円の初期費用を浮かせようとした結果、本体ごとの全損や家屋への火災被害を招いては本末転倒です。バッテリー交換を行う際は、必ずダイソン公式サイトまたは正規販売代理店から供給される純正パーツを選択することが鉄則です。