動物病院に到着後、獣医師は全身状態の評価とショック状態の離脱を最優先とした集中治療を行います。
人間用の治療薬として知られる「乾燥まむしウマ抗毒素(血清)」ですが、犬に対するマムシ血清の注射は、常備している動物病院が極めて限られているのが現状です。また、ウマ由来のタンパク質に対する重度のアナフィラキシーショックを引き起こすリスクがあるため、現在の小動物臨床では、輸液療法(点滴)、副腎皮質ステロイド、抗生剤、止血剤、消炎鎮痛剤を組み合わせた支持療法が主流となっています。
大量の点滴によって血圧を維持し、毒素を尿中へ排泄させながら、組織の破壊を最小限に食い止めます。夕方や夜間の散歩中に事故が起きた場合は、ためらわずに犬の夜間救急動物病院を頼らなければなりません。受診が翌朝まで遅れると、患部の皮膚が広範囲に脱落する後遺症(組織壊死)や、長期にわたる腎機能障害が残る危険性が極めて高くなります。