ネット上の掲示板やSNS、知恵袋には、中小街金の審査を巡るリアルな体験談が日々蓄積されています。金融庁への登録を済ませた正規業者であっても、利用者が体感する現場の対応には特有の緊張感があります。
筆者が取材した元多重債務者(40代・製造業・3年前に個人再生を経験)は、当時のフクホーとのやり取りについて次のように生々しく証言してくれました。
「大手3社に即落ちして頭を抱えていた時、フクホーの電話担当者から『なぜ前の会社で借金を重ねてしまったのか』『今の会社で手取りいくら残り、毎月確実に返せる金額はいくらなのか』と、まるで取調室のように30分以上細かく質問されました。嘘をつけば即座に見抜かれる気配があり、恥を捨てて全て正直に話したところ、『わかりました。今回は9万9000円で枠を作ります。遅れずに返してください』と告げられた。あの時の電話口での安堵感は今でも忘れられません」
このように、審査が甘い街金の評判と真相の実際は、「審査が緩い」のではなく、「他社が足切りする事情を時間をかけて深掘りし、現在の返済能力を精査してくれる」という泥臭い業務実態にあります。
また、多くの利用者が恐れる「勤務先への電話連絡(在籍確認)」に関しても、現場の運用は柔軟化しています。在籍確認なしで借りる詳細まとめとして知っておくべき実務知識は以下の通りです。
- 正規業者の基本原則:貸金業法上、勤務実態の確認は必須事項であり、「確認そのものを完全に免除する」業者は存在しない。
- 電話連絡の代替措置:社名入りの社会保険証、直近2ヶ月分の給与明細書、社員証の提出によって、会社への直接電話を書類確認に振り替えてくれる中小業者が増加している(アローやいつも等で相談可能)。
- 電話を行う場合の配慮:会社名を名乗ることは法律で禁じられており、必ず「個人名」で連絡が入る。さらに「本人が不在であっても、『席を外しております』という返答が得られれば在籍確認は完了する」ため、同僚に借入が露見するリスクは極めて低い。