SNSや健康相談掲示板(Yahoo!知恵袋など)を精査すると、「健康診断の採血が毎年憂鬱で前夜に眠れない」「採血室で気を失って看護師を慌てさせてしまい、トラウマになった」という当事者の痛烈な告白が溢れています。
総合病院の健診センターに勤務する現役看護師へのヒアリング取材では、現場の実態について次のような証言が得られました。
「採血で気分が悪くなる方は、決して珍しくありません。全体の約3〜5%の受診者が強い気分不快やふらつきを訴えられます。特に真面目で我慢強い方ほど、『迷惑をかけてはいけない』と限界まで耐えてしまい、椅子から立ち上がった瞬間にバタンと倒れてしまうケースが目立ちます」
看護師の手記や現場記録によれば、採血で気持ち悪くなる理由は本人の精神的脆弱さではなく、「過去の気絶体験のフラッシュバック」と「無意識の息止めによる血中酸素低下」が引き金を引くケースが大半を占めています。緊張のあまり呼吸を止めてしまうと迷走神経反射が加速するため、悪循環が生じてしまうのです。