日本人にとってボタン連打の原体験といえば、1980年代に1秒間16連打という驚異の神業で子供たちを魅了した高橋名人の存在に行き着く。コントローラーを激しく叩く指先のスピードは伝説となり、ゲーム文化の礎を築いた。
その熱量は現代において、競技としてのeスポーツへと受け継がれている。日本eスポーツ連合(JeSU)をはじめとする組織が業界の基盤を整える中、指先の動体視力やミリ秒単位の操作精度は、いまやアスリートのスキルとして正当に評価される。スペースキーを叩く現代の試みも、その系譜に連なる正統な精神的後継と言えるだろう。