三次由梨香氏の政治的アイデンティティの根幹には、既存の政治家像とは一線を画す特異な生い立ちと人生経験があります。1985年5月8日生まれ、東京都江東区育ち。いわゆる政治家一族の出身ではなく、一般的な家庭で育ちました。
学歴に関しては、淑徳SC高等部へ進学したものの、自身の生き方を見つめ直すなかで中退を選択。その後、強い自立心から高校卒業程度認定試験(旧大検)に合格し、専門学校等で学びながらアパレル業界や美容関連、モデル活動など様々な実社会の現場を経験しました。この「学歴信仰や既存のレールから外れた経験」こそが、多様な生き方を肯定する現在の政策理念に直結しています。
最大の転機となったのは、20代前半での出産と、それに続く離婚でした。幼い長女を抱えたシングルマザーとしての生活は過酷を極め、頼れるセーフティネットの少なさや、社会からの冷たい視線、行政窓口での無理解に幾度となく直面したと、自著や手記で語られています。「当事者が声を上げなければ、制度の不条理は永遠に変わらない」と痛感した彼女は、子育て支援団体「みらいのチカラ」を設立。地域での孤立を防ぐコミュニティ運営に奔走するなかで、行政の制度そのものを変革するべく、2015年4月の江東区議会議員選挙への出馬を決意し、初当選を果たしました。